POSERでFBXインポート



POSER PRO 11で一番興味があった機能はFBXのインポート、エクスポート機能でした。ということで、まず外部アプリケーションでモーションを付けたフィギュアをPOSERでFBXインポートしてみようと思いました。

今回は、無料で配布されている「プロ生ちゃん」を使用させてもらうことにしました。このキャラは、MMD用やUnity用など様々な形式で配布されています。今回はCLIP STUDIO用の「プロ生ちゃん」を使ってみようと思います。





CLIP STUDIO用の「プロ生ちゃん」をCLIP STUDIO ACTION(3D版)に配置しモーションを付けました。CLIP STUDIO ACTIONは現バージョンでは2D専用となり3Dモデルは扱えなくなったのですよね。将来的にはどちらも扱えるようにする構想らしいです。

プロ生ちゃんをCLIP STUDIO ACTION(3D版)からFBXで書き出します。





POSER PRO 11にFBXでインポート。ボーンごとフィギュアが取り込めました。モーションも再生できます。成功のようです。ボーンだけではなくモーフもPOSER側でいじれるようです。

ただ、目が白いです。少し修正の必要があるようです。





瞳のハイライトのマテリアル設定のTransparency(透明度)が不透明になっていたようです。100%にすれば黒い所が透明になります。(アルファチャンネルを有効化ということです)





Wacroの「Set Up Toon Render(トゥーンレンダーの設定)」をあてがってみた図。一気にセル画っぽくなりました。

Wacroで設定をするときはShiftキーを押しながらボタンを押すとパーツごとではなくオブジェクト全体に一発で設定ができますよ。(下にすごく小さい字で書いてあったのでこのことに気が付いたのは最近でした^^;)

トゥーンレンダーで結構厄介なのは影なのですよね。同じキャラの同じシーンでも陰影によって表情の印象がまるで変わってしまったりします。





今回は陰影無しでやることにしましょう。ライトを一つにして目一杯明るくして陰影を無くしてみました(無限光200%以上、間接照明もオン)。まるで、POSERではなくMMDのようですね。(笑)

POSERではこういうトゥーン調のキャラクターの陰影にはライトの陰影ではなくテクスチャーで付けるなどの工夫をするというのもいいのかもしれませんね。勉強になります。このフィギュアはMMD標準の白目は無いタイプなのですがPOSERなのに違和感ありませんね。





簡単な背景も付けて動画にしてみました。セリフを吹き出しにして動く漫画風にしてみました。

輪郭線は0.2サイズで黒は避け各マテリアルの色を濃くしたものにしてみました。無い方がいいとも思いましたが敢えて付けてみました。

ベースのモーションはSTUDIO ACTIONです。STUDIO ACTIONもMMDと同様にリアルタイム物理エンジンで剛体やジョイントを揺らします。STUDIO ACTIONの物理演算をベイクしてFBXのモーションとして渡せるのですね。

こういう髪やスカートの揺らし方はPOSERでは別な手段を取らなくてはいけません。STUDIO ACTIONで付けた方が楽ですね。

表情は全部POSERで付けました。モーションの追加もPOSERのレイヤーで重ねてみました。MMD用のキャクターもCLIP STUDIO COORDINATEでCLIP STUDIO用の素材に変換すれば同じ行程でFBX化してPOSERで扱うことができます。

ともかく、オリジナルキャラクターも外部モデラーでボーンとスキンの設定をしたものをそのままFBXで渡してPOSERで使えるようになったのは嬉しいですね。





動画からワンショット。全然POSERっぽく感じませんね(笑)。吹き出しは、コミPo!で作っています。こんな使い方もできるのですね。

背景の空はPOSER11からのドーム型GROUND用の空のマテリアルを使ってみました。スカイドームより扱いやすそうです。雲も動かしているのですが分かりにくいですね(^^;)。


スポンサーサイト
テーマ: CG ジャンル: 日記
POESRで「RWBY」的な輪郭線?



先日、POSER PRO 11を購入しにSmith Microのホームページに行ったところ、如何にもMMD風な絵柄の「RWBY」という動画が貼ってありました。"RWBY created in Poser Pro © Rooster Teeth"とあるし、なにやらPOSERで作っているようなのですが、本当かなと半信半疑で觀てみました。

「RWBY(ルビー)」という作品はその時初めて知ったのですが、もう2年ぐらい前からネット配信されていて、もうすでに3クール目が始まっているというぐらい大人気作品とのことでした。確かに、迫力とかスピード感とか圧倒されるものがあり、人気があるのも頷けます。面白そうですね。

ただ、自分的に気になったのはそのトゥーンの表現です。自分の知っているPOSERの表現とはまるで違いすぎて、本当にPOSERで作っているのか不思議な感覚に陥りました。特に、輪郭線です。すごく、くっきりしていてまるでMMDの様です。

POSERの標準のトゥーンレンダリングでは輪郭線はMMDの様にくっきりな感じには表現は出来ません。そういう手法をやっている人がいるのかどうか色々ググってみましたが、やっぱりPOSERでセル画風アニメをやっている人は少ないようでまるで手掛かりも掴めませんでした。

本当にあの表現をPOSERでやっているというのなら確かに出来ないこともないという気もしてきました。自分なりに思い当たる方法があるので試してみたいと思いました。





これは御影シエナをPOSER PRO 11で標準的なトゥーンレンダリングをしたものです。輪郭線は全体描写を使用せず各パーツごとに色や太さを変えてあります。

拡大しないと分かりにくいのですが顔と脇の下辺りは内側に滲んだようになってしまいます。これがクセモノなのです。黒で描写すると墨が滲んだように感じるので色を付けて誤魔化しています。








これは、球とBOXをトゥーン設定して描写したものです。どちらも同じ設定で「LineWidth(輪郭幅)」は0.2です。球の方は輪郭線がありますがBOXの方は輪郭線がありません。反射角によって平面全体が黒くなってしまったりします。べつに光源が暗くなっているわけではありません。輪郭線が滲んでしまうのです。輪郭線が0.0ときはそうはなりません。

POSERで輪郭線をつけようとする時、丸みのあるものはうまく表現が出来ますが、角ばっていたり広い平面があると思うように表現するのが難しくなります。

全てのマテリアルに輪郭を描写する方法もありますが、これまた思うように表現するのが難しくなります。例えば、目の周りの線はいらないのに、とかポリラインが整ってないところとか意図しないところに線が引かれてしまいます。





これは全体的な輪郭線を付けてみたものですが、結構残念な結果になってしまいます。(拡大して見るとわかると思います- -;)

静止画ならうまく見えるアングルでレタッチを使って効果的に使えるかもしれませんが、アニメーションとなれば納得出来ない描写になる可能性が高くなると思います。そういうことからPOSERでセル画風アニメ的表現は難しく、やろうとする人が少ないのだとも思います。

「RWBY」では製作者が意図したところに効果的に輪郭線が描かれているように感じます。図太く、滲まずくっきりと。おそらく、「ポリゴン面の裏」を使う表現ではないかと思っています。

ポリゴン面には表と裏があり一般的には裏側は黒くレンダリングされます。MMDなどのリアルタイムレンダーエンジンなどでは対象のポリゴンモデルの一回り膨らませて裏返にして輪郭線に見せているようです。

POSERでこれと同じ様な方法を手っ取り早く試せるのが「Comic Book preview」の「Geometric Edge Lines」です。POSER11で強化されました。





これは「ドキュメントウィンドウ」を右クリック、「Cartoon Settings」から設定できます。プレビュー画面ではポリゴン面の裏は透明となるのでそれを利用しているのでしょう。





このエッジラインの太さは「ドキュメントウィンドウ」下の右端のボタンをクリックして現れるパラメーターでリアルタイムに確認しながら変更できます。「Weld」は囲いの頂点をくっつけて(溶接して)おくかということです。

また、個々に太さを変更したいときは「マテリアルルーム」の詳細タブのところで出来るようです。太さを変化させるキーフレームも打てるみたいですね。

しかし、これらはプレビューレンダリングでしか使えません。FireFlyなどでは反映されません。でも、同じような表現はFireFlyでもやれないことはありません。





BOXなどの小道具を用意してグループ編集パレットでBOXを複製してその作成したものを少し拡大して、マテリアルを黒にしてグループの法線を裏返しにしておきます。

それを元箱のペアレントにしておくとアニメーションさせるときなど一緒に動かせて便利です(グルーピングでもいいですけど)。これでプレビューでは擬似輪郭が描写されます。





しかし、このままFireFlyでレンダリングしても真っ黒になってしまいます。ポリゴンの裏面は光を反射しないからです。そこで、「レンダリング設定」の「Remove backfacing polys(反転ポリゴンを削除)」にチェックを入れておきます。これでプレビューと同じようにポリゴン裏面は透明になります。





FireFlyでレンダリングした図です。囲いの裏面がレンダリングされず表を向いている所が黒い輪郭線のように見えます。「Toon outline」は使ってません。まぁ、こういう機械的なものならテクスチャーで角を描くという表現もありかもしれませんね。

それで本題の「RWBY」的な輪郭線なのですが、これの応用でいけるのではと思いました。しかし、これまでのやり方は小道具には有効ですが人間や動物のようなメッシュが変化するアニメーションでは対処できません。

そこで思いついたのは輪郭線を付けたいフィギュアを複製して、それを一回り大きくして黒く塗ってポリゴン面を裏にして重ねて動かすという方法です。要するに、ボーンごと一緒に動かそうと言うわけです。

洋服などフィギュアを二体三体重ねて動かすというPOSERというソフトだからやれそうな技です。輪郭線用のフィギュアを着用させるという方法もありますが、そうなると表情モーフには対応できない。

まず、フィギュアでモーションを完成させてから、そのモーションを輪郭線用フィギュアにコピーして同じ動きをさせれば表情モーフもいけるのではないかと考えました。





実験用にPOSER上で輪郭線用フィギュアを作ってみました。元のフィギュアと重ねて動かしています。今回は頭のみ表示で他は非表示にしてあります。

即席なので輪郭線の太さなど一定ではないのですが、輪郭線用フィギュアごと表情モーフを変化させることは一応うまくいったようです。フィギュアを作成する時こういう手法を念頭においておけば、もっと精度が上がるとは思います。(まつ毛が二重になってしまっていますね^^;)

この方法であればパーツごとに輪郭線の有無や色も個々に設定できます。「RWBY」でもそんな箇所を確認できます。しっかし、あの動画を見るまではPOSERでこんな手法を使ってセル画調の輪郭線を試してみようと思うことはなかったでしょうね。(^^;)

実際に「RWBY」のアウトラインがどういう手法で表現されているかは分かりません。スタジオ独自開発の専用のスクリプトやプラグインなどを使っている可能性もあります。

「RWBY」を観てからPOSERに興味を持つ人もいるかもしれません。セル画調が表現しやすくなったらもっとPOSERはメジャーになると思いますね。POSER11のマニュアルには今後もトゥーンの表示スタイルは追加提供していくと書いてありますから、期待して待ってましょうか。



~後日追記~

「RWBY」的な輪郭線であるPOSER11からの新機能「Geometric Edge Lines」を試した記事を書きました。よろしかったらこちらも読んでみてください。

Poser用フィギュアにコンバート
http://initmusic.blog.fc2.com/blog-entry-105.html


テーマ: CG ジャンル: 日記
カテゴリ
ini-T MUSIC SKY
プロフィール